【不眠の原因】タバコ


睡眠前のタバコが欠かせない人は多いと思います。ですが、タバコは不眠をもたらす原因の1つ。

以下で、タバコが不眠の原因である理由を解説します。

タバコの効果

タバコに含まれるニコチン成分は、タバコ葉から抽出される有機化合物(アルカロイド系)で、以下のような作用があります。

  • 覚醒(目が覚める)を促進する
  • 気分や認知機能を向上させる

また、ニコチンは、興奮性作用と鎮静作用なども持っています。

この”ニコチンの鎮静作用”により、心が落ち着くため、「眠りやすい」と勘違いし、寝タバコを常習とする喫煙者が多いようです。

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タバコによる睡眠障害

しかし、ニコチンのもつ覚醒作用や興奮作用が睡眠を妨げます。

実際の調査結果からも、ニコチンは、”入眠時間を遅らせること”と”中途覚醒の増加をもたらすこと”が、わかっています。

  • 入眠時間を遅らせる
  • 中途覚醒の増加をもたらす

タバコは入眠時間を遅らせる

寝つきの悪さでいえば、非喫煙者よりも5分ほど長くなります。「たった5分だけ?」と考えませんでしたか。

人は通常、30分ほどで睡眠状態に入ります。この追加の5分で、睡眠障害に対する不安は一気に高まります。

「眠れない…、眠れない…」と心で唱え始めると、さらに眠れないのが睡眠障害。

中途覚醒が増える

ニコチンは入眠時間を遅らせるだけでなく、中途覚醒をもたらすことが多いといわれます。

中途覚醒とは?

『睡眠途中で目が覚め、再び眠りにつくことが難しい状態』のこと

喫煙者は、この中途覚醒のために、総睡眠時間が14分ほど短いそうです。

問題なのは、総睡眠時間の減少ではなく、熟眠感の低下

たった14分ほどの睡眠時間の減少ですが、中途覚醒のため、大切な深い眠り(ノンレム睡眠)の時間が、大幅に減少し、浅い眠り(レム睡眠)の割合が多くなります。

何度も起きてしまうわけですから、浅い眠りが多くなるのは当然のこと。

ニコチン依存症患者の中には、睡眠中の中途覚醒があった場合には、喫煙によってニコチン摂取をしないと、再入眠ができない患者もいるほどです。

タバコによって睡眠障害を高めているのに、さらにタバコを吸ってしまう悪循環。

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睡眠の2時間前のタバコはダメ

タバコに含まれるニコチン成分の効果が、脳で薄まる(半減)までに、個人差はありますが、約2時間ほどかかります。

そのため、入眠をスムーズにするためにも、就寝の2時間前のタバコは避けるようにしてください。

禁煙で睡眠障害

以上のような『タバコでおこる睡眠障害』を理解し、禁煙したいと考えるのであれば、注意点があります。

それは、禁煙した場合におこる、数日間(私の経験では約3日)のニコチンの禁断症状

この禁断症状で、”睡眠中の中途覚醒”が促進され、日中の眠気が生じるようになります。

つまり、禁煙においても、数日間の睡眠障害が現れます。

ニコチンの禁断症状がおこることを理解のうえ、禁煙に進めてください。

苦しいのは数日間のみ。それ以降は、体内のニコチン成分が減少による”健康面のプラス効果”が待っています。

最後に

喫煙者の睡眠時無呼吸症候群の発症は、非喫煙者の2.5倍に達するそうです。

また、ニコチンの摂取は、血管収縮による血圧の上昇や心拍数の増加をもたらします。

このように、ニコチンは、睡眠への悪影響だけでなく、多くの疾患の原因となり、健康を害する影響が大きいと考えられます。

不眠の苦しみから解放されたいと願うなら、健康のことも考えて、まずは禁煙を!

禁煙は、睡眠にとっても重要なことです。

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