原付のリアタイヤ交換方法


ホンダの原付バイク『LEAD100(JF06)』のリアタイヤを、ネット通販で安く購入したタイヤ『IRC アーバンマスター MB520』にDIYで交換してみました。

リアタイヤ交換の手順は、簡単に説明すると以下の通り。

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リアタイヤの交換手順
  1. マフラーを外す
  2. 原付バイクからホイールを外す
  3. ホイールからタイヤを外す
  4. ホイールにタイヤを取り付ける
  5. 原付バイクにホイールを取り付ける

この中で大変なのが、2と4です。

原付バイクによっては、ホイールの固定ナットが強烈に固く、どんだけ力を入れても、ビクともしないことも…

また、ホイールにタイヤを取り付けるのも、コツが必要で初めての人は必ずここで時間がかかります。

ですが、どの行程もあせらずに、着実に進めていけば、誰でもできる作業なので、興味があれば、ぜひとも頑張ってみてください♪

以下で、リアタイヤ交換方法をご紹介します。車種が違う場合でも、基本的に原付バイクの構造は同じなので、参考になると思います♪

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ホンダ『LEAD100(JF06)』のリアタイヤを交換

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作業前に、ネットで情報を仕入れます。車種ごとの分解後の画像や苦労する点など、出来る限り集めます。不安要素を作業前に無くすことが「成功の秘訣」!

LEAD100の場合は、2点ありました。

  • ホイールの固定ナットが驚くほど固い
  • ホイールの固定ナットは24mm

特に、用意すべき工具はしっかりとそろえる必要があるので、何mmのナットであるのかは調べておくことをオススメ。買いにいく手間が増えてしまうので。

工具を購入する前に、身近に持っている人がいないかを確認しましょう。一度の利用のために購入するのは、もったいないですよ。

必要な工具&ケミカル

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※画像に写っている「カッターナイフ」「ラジオペンチ」「エアバルブキャップ(金属製)」「ワッシャー」は、エアバルブの交換の際に利用しました。タイヤ交換のみなら、不要です。

下記でも書いていますが、ビード上げが必要な場合、追加でエアバルブの虫回しドライバーが必要になります。

そろえるものは、LEAD100以外の車種でも、同じようなものだと思います。

①マフラーを外す

マフラーを固定している箇所は、一般的に、サイドステー部とエンジンの排気口部の2カ所です。

このLEAD100では、『サイドステー部に3個のボルト、エンジンの排気口箇所に2個の袋ナット』で、マフラーが固定されています。

まずは、クッション代わりに取り付ける新品タイヤをマフラーの下に置いてください。ボルト等を外すとマフラーが落下します。誤って地面に落としてしまうかもしれないからです。※下の画像は、すでにマフラーを外した後です。

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まずは、サイドのボルト3カ所(上から10mm12mm12mm)を外します。この内の1個のボルトは、緩めるだけにしておいてください。3個とも外してしまうと、残りの2個の袋ナットを外す際、ずっと片手でマフラーを持ち続けなければならなくなりますよ。

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次に、エンジンの排気口がシートの真下にありますので、下に潜り込んで、2個の袋ナット(12mm)をラチェットで外してください。外れたら、片手でマフラーを持ちながら、残ったサイドステーのボルトを外します。すると簡単にマフラーが外れます。

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↓外したマフラー。ボルト3個と袋ナット2個、ガスケット1個は失くさないように。※ガスケットとは、排気漏れ防止の部品です

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②ホイールを外す

リアタイヤ&ホイールを外すには、リアブレーキを握ってリアタイヤを固定しながら、ナットを外す必要があります。ホイールのナットは非常に固いことが多いので、大変ですよ。

まずは、「KURE CRC 5-56」をナット周辺にまんべんなくスプレーしてください。タイヤを回して、ネジ山、ワッシャーなどの隙間を集中的に!たっぷりとスプレーしたら、最低でも15分ほどの時間を置いてください。

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次にリアブレーキ(左手側のブレーキレバー)の利きを強くするために、リアブレーキの調整ネジをの方向に回します。ちなみにボルトは14mmです。※作業後に元に戻すので、調整前の位置を覚えておいてくださいね

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CRCをスプレーしてから時間が経過したら、下の画像のように、ホイールのナットに24mmのメガネをハメ込みます。

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そして、バイクの右側に立って、右手は左手側のブレーキレバーを、左手はリアキャリアを強く握りしめて、左足で24mmのメガネレンチに体重をかけながら踏んでボルトを緩めてください。僕はこの方法で簡単にボルトを緩めることができました。

※左手で握るのはリアキャリアであって、シートの端ではありません。シートの端を強く握ると、シートのヒンジが破損する恐れがあります

wheelhazushi4

【イメージ図】
ホイール6
この作業に限ったことではありませんが、2人以上でタイヤ交換をした方が明らかに楽です。家族や友達にお願いしましょう。

ナットが外れれば、ホイールは外れます。でも、もしかしたら固着しているかもしれません。その場合は、タイヤを揺らしながら、手前に引っ張ってください。

ホイールのナットを外したあと、ナットとワッシャーを失くさないように保管してください。

↓外した後のタイヤ。よくこれで走っていたなぁって思います。

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ホイールの内側の画像。ブレーキダストなどがミッチリ!エアダスターで吹き飛ばしてから、ブレーキパーツクリーナーでキレイにします。

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③ホイールからタイヤを外す

ここで必要になるのが、2本のタイヤレバーです。

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まずは、タイヤから空気を抜きます。エアバルブキャップを外し、中の出っ張りをプラスドラーバーなどで押してください。しっかりと抜きましょう。

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空気が抜けたら、タイヤレバーをタイヤとホイールの隙間に差し込み、テコの原理でタイヤのビードを落とします(ビード落とし)。

【ビード落とし】
使用時のタイヤは、”ホイールのリム”と”タイヤのビード”は接触しています。接触しているので、空気が漏れません。ですが、この状態だと、タイヤは外れないので、このビードをリムから落とす必要があります。これを『ビード落とし』といいます。
ホイール4
ビード落としをすると、隙間が空き、タイヤが外せるようになります。
ホイール7
ちなみに、取り付ける際は、逆にリムとビードは接触していないと空気がその隙間から漏れてしまいます。接触させることを『ビード上げ(ビード出し)』といいます。※高圧のエアコンプレッサー(空気入れ)を使えば、ビード上げは不要。

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下の画像のようにタイヤのビードがホイールから落ちます。2本のタイヤレバーを使いながら、これを一周繰り返します。

タイヤレバーをうまく使うコツは、3点。

  • 先端のヘラの向きを注意する。
  • 先端のヘラは、ホイールのリムに当てる
  • あせらないこと。2本を上手に使えば、確実に作業は進みます。

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そして、タイヤ両面の「ビード落とし」が終わると、タイヤがホイールの中でグラグラの状態になります。この状態じゃないと、タイヤは外れません。

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次に、片面のビードをホイールから外します。これも、2本のタイヤレバーを使ってテコの原理で外していきます。

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次は、もう片一方のビードをホイールから外します。この際、ウエス(またはゾウキン)を置いて傷防止をしたうえで、タイヤレバーを使ってビードを押し出してください。

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④ホイールに新しいタイヤを取り付ける

まずビードの箇所(タイヤ両面)にタイヤビードワックスを塗ります。僕は持っていないので、「KURE CRC 5-56」で代用しました。これを塗る理由は、タイヤのグリップ力を低減させ、滑りを良くするためです。※ビードとは、タイヤの内側のフチの部分。ホイール装着時、隠れて見えない箇所です。

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タイヤのローテーション(回転方向)を意識してください。逆回転方向でホイールを取り付けてしまうと、一度外す必要があるため、大変な手間がかかります。

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ホイールを下に置いて、タイヤを上から押し付けます。ビードワックスのおかげで、”スルッ”と半分くらいタイヤがホイールにハマります。この状態でタイヤレバーを使い始めます。下の画像のようにタイヤレバーを使ってください。端から少しずつ入れていくのがポイント!

なお、ハマっている箇所にヒザを置き、体重をかけておくと、スムーズにハメ込むことができます。

ホイール2

そして、もう一方のビードをタイヤにハメ込んだら、タイヤのはめ込み完了!

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ついでに、旧タイヤと新タイヤの比較です。新品タイヤのエグい溝、カッコいいですね♪

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⑤空気入れ&ビード上げ(ビード出し)

あとは、空気を入れるだけで、しっかりとタイヤがホイールに組み込まれます。

ですが、エアコンプレッサー(空気入れ)の圧力が弱いと、ビードとホイールの隙間から空気が漏れていき、タイヤは膨らみません…

対策としては、

  • エアバルブのムシを外して、タイヤに入る空気量を増やす
  • タイヤとリムの隙間に中性洗剤を塗布して隙間を少なくする
  • タイヤとリムの隙間を減らすために、空気を入れる前に何度もタイヤを弾ませたり、タイヤを立てて上から座ったりするしておく
  • タイヤを立てて上から座った状態で、タイヤの周囲をナイロンテープなどでシバっておく
  • 爆発タイヤという方法をやってみる(※「爆発タイヤ」で検索してください、危ないのであまりオススメしません)

エアバルブのムシを外すことは、重要です。そのうえで、タイヤとホイールリムの隙間を出来る限り埋めて、コンプレッサーで空気を入れてください。

エアバルブのムシを外すには、下のような専用ツールが必要です。


⇒詳細はコチラ

エアコンプレッサーがあれば自宅でも可能ですが、無い場合は、ガソリンスタンドに行って、エアタンク(空気入れ)を使わせてもらいましょう。タイヤの中に空気が充満する過程で”パン”と音がしますので、ビックリしないでくださいね。※ガソリンスタンドに、「ムシ」と「ムシ回しドライバー」を持っていくのを忘れずに!ビード上げが完了すれば、すぐに付けないといけないので。

※最悪、どうにもならなかったら、ガソリンを入れることを条件に、ガソリンスタンドの人にお願いして、高圧力のコンプレッサーを使わせてもらいましょう。

⑥ホイール、マフラーなどを原付バイクに組み付ける

あとは、逆の手順で、ホイールを組み付けていくだけです。

ブレーキシュー周辺は、ブレーキダストで汚れているので、エアダスターで吹き飛ばしてください。

そして、アクスルシャフトの根元や可動部分(下の画像の赤い部分)に気持ち程度のグリスを塗ります。指先に少しつけて、塗り付ける程度でOK。塗りすぎは、付近にブレーキシューがあるので危険です。ブレーキシューにグリスが付着すると、グリスで滑ってしまい、リアブレーキの効きが低下します。

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ホイールをしっかりと組み込みます。ナットだけでなくワッシャーもありますので忘れずに!ホイールを固定するために、リアブレーキレバーを握る必要があります。一人でする場合は、タイラップ(結束バンド)などでシバっておいてください。

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次にマフラーを取り付けます。マフラーのガスケットが傷んでいれば、交換してください。このLEAD100は、ガスケットの状態を確認したところ、問題がなさそうなので、交換せずにそのまま使うことにしました。後日、漏れるようでしたら、そのときに交換します。


⇒ガスケットの詳細はコチラ

忘れていけないのが、リアブレーキの調整ネジを戻すこと。

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これで完成です!

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お疲れさまでした♪

タイヤ交換後の注意点

新品タイヤは、表面がツルツルしているので、表面がムケるまで、しばらくはスピードを出さずに走るようにしてください。

また、しばらくの間は、不具合が発生していないかをたえず意識してください。

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