集中力を維持するには、目標を明確にすることが大切です!
つまり、伸び悩む”集中力”をパワーアップさせるために目標設定をしてください。
目標設定とは、行動の準備をすることで、勉強に限らず、スポーツにおいても不可欠です。
人に備わっている優れた能力『集中力』は、目標がないと養われません。
なぜ必要なのでしょうか?
たとえば、半年後にアメリカに行くことを前提に英会話を勉強する人と、ただ単に英会話を勉強している人とでは、学習時の集中力に大きな差が出ることは明らかですよね。
明確な目標を立てると、人は、”爆発的に”集中力を維持して、目標に向かって突っ走れる生き物。目指すゴールがなければモチベーションが上がらず、そこに向かって進んでいくための集中力を発揮できません。
あなたも、目標設定で、自分の奥底で眠っている集中力を叩き起こしてください。
以下で、正しい目標設定の方法をお伝えします。これは、勉強に限らず、色々なことに応用できるので、夢などの叶えたい願望があるなら、必読ですよ!
目標設定でゴールを目指せ
目標設定には、3種類あります。大きな目標から順に並べると次のようになります。
- 最終的な目標
- 中期的な目標
- 1日の目標
①最終的な目標
これは、勉強をする大前提のこと。たとえば、◯大学合格や◯◯資格合格、公務員試験合格のようなものです。誰もが設定する目標なので、特に考える必要はありません。
②中期的な目標
これは、「最終的な目標」を達成するために必要な個別の目標です。たとえば、合格するために、自分が不得意とする科目や、特に力を入れる必要がある科目などです。より具体的な目標を設定すると効果的です!
③1日の目標
これは、今日すべきことを決めた目標です。たとえば、「問題集の10ページから20ページまで終わらせる」また、「英単語を100個覚える」などです。この毎日の目標達成が、集中力を養います。
ここでは、『中期的な目標』と『1日の目標』に関して、お伝えします。
「正しい目標」を設定する
集中力を有効に使いながら、目標とするゴールに到達するには、自分の正しい目標設定レベルを知る必要があります。
正しい目標設定レベルとは、現実的でかつ、モチベーションを最大に上げる目標設定レベルのこと。
ハーバード大学の教授、デビッド・マクレランド博士は、次のような研究結果を報告しています。
人間のモチベーションが最も上がるのは、達成確率が60%くらいの目標に向かっているとき
つまり、最大限に集中力を高め、ギリギリで手が届くような目標のことです。
達成確率が低いと、不可能だと思い込んで集中力が途切れてしまい、反対に達成確率が高いと少しくらい手を抜いても達成できると思って集中力が上がりません。
したがって、60%という半分より少し高めの目標レベルに設定すると、死に物狂いで集中力を高めて物事に取り組めるというわけです。
自分にとって『正しいゴール(目標)』を設定し、集中力を高めてください。
目標は数値化する
しかし、ただ目標を設定すればいいというわけではありません。あいまいな目標を掲げても全く意味がありません。
たとえば、「◯◯大学合格」や「◯◯資格合格」などではダメ。なぜなら、「具体的な目標設定」をしていないからです。
合格に必要なことを目標にする必要があります。
具体的な目標を設ける際のポイントは2つあります。
- 「目標とする成果の数字」を決める
- 「期限」を決める
つまり、目標を数値化するということ。
人間の集中力は、具体的な数字を意識することでフルに発揮されます。
僕は、次のような定型文を作り、目標を設定しています。
××(期限を書く)までに◯◯(目標の対象)を△△(具体的な数字)にする
たとえば、『11月までに、英単語を2000個覚える』などです。
単に『英単語を覚える』という目標より、さらに具体的になり、意識が高まります。具体的なイメージは、意識を高め、行動につながります。
注意点として、適当に数字を決めないことです。しっかりと、数字を見積もってください。オススメなのが、期限は、想定よりも1割減らすこと。多少、時間に追われるくらいが集中力を高めます。
そして、目標を書いた紙を身近に置いて、いつも意識するようにすれば、集中力は格段にアップし勉強の成果も変わってくるはずです。
目標は小刻みに立てる
試験や受験まで、あと何ヶ月ありますか?
人は、大きな目標を設定しても「目標を達成するまでに、これからたくさんの努力が必要だ」と思うだけで、実行する前から集中力がスタミナ切れを起こし、挫折してしまうことが多い。
では、どのように集中力のスタミナを持続させればよいのでしょうか?
その対策としてオススメなのが、「目標を小刻みに設定する」ことです。
ワンステップ上がるたびに、小さな達成感や自信を得られるような目標設定をしてください。
大きな目標も、実は『小さな目標の塊(かたまり)』。
一つずつ小さな目標をクリアしていけば、クリアのたびに「達成感」や「自信」が得られ、「集中力のスタミナ」が途切れることはありません。
小刻みに心を満たす達成感が、集中力とヤル気を高めてくれます。
そして、次に、立てた目標を行動に移す勇気を持つことが大切。
目標を決めたら迷わない
「行動を起こすこと」は、「目標を立てること」よりも重要かもしれません。
なぜなら、頭の中で入念に目標や計画を立てても、「はじめの一歩」をなかなか踏み出せない人が意外と多いからです。
しかし、集中力が本領発揮するためには行動するしかなく、行動しなければプロセスも結果も生まれません。
『潜在意識の法則』で有名な自己啓発の啓蒙家、ジョセフ・マーフィーも次のように断言しています。
成功できない人の共通点は、頭の中で考えるだけで、実際に行動に移せないこと
「途中で失敗してもいいから、とにかく合格したい!」という強い意志を持ってください。
そんなチャレンジ精神とガッツが、あなたの中の集中力を目覚めさせます!
勉強前に一日の計画を立てる
毎日の勉強でも、「目標」を立てましょう。
集中力は、毎日の勉強に何か一つ「目標」を作ることでパワーアップします。目標を持たないと、どうしても緊張感がなくなり集中力がソガれてしまいます…
①集中力を持って勉強するために、勉強をする前に計画表を作成しましょう。何を勉強するかを書いた『簡単なリスト表』でもOK!
- まず、今、何の勉強をすべきか?また何の勉強が必要か?を考え、科目などを具体的に書き出し、計画表をつくる。
- その中から、緊急度や重要度を考え、優先順位をつける。
- そして、決めた優先順位に従って、上から順に片付ける。
- 勉強が1つ終われば、計画表に赤線を引いて消していく。
②さらに、勉強前にイメージをしてください。たとえば、問題集を解くのであれば、問題集を解いている自分自身を思い浮かべます。真剣に勉強する姿を思い浮かべてくださいね♪
③そして、勉強が終わるたびに、赤線を引くことによって、達成感や満足感が生まれ、より一層集中力が高まります。
計画を立て、今すべきことを考えることに意味があります。勉強の必要性が実感でき、自然と勉強に集中できます。
このようにして、勉強の進み具合を見える化すると、自分自身の行動に自信が生まれます。やらされるのではなく、自分の意志で勉強をするため、強い集中力を養われます。
勉強後の反省が明日につながる
勉強を終えてから、反省ができれば、さらにグッドです。
- 今日の勉強は、5点満点中、何点でしたか?
- 1日の勉強を振り返って、気づいたことは何ですか?
- 今日の勉強をふまえて、明日すべき勉強は何ですか?
以上のような簡単な質問を自分に投げかけてみてください。
新たな課題に気づき、それが新たな目標となります。
自問自答していますか?
また時々、「自分は勉強に手を抜いていないか?100%の勉強をしているか?」と自問自答してください。
そして、その問いに具体的と答えることです。たとえば、「気持ちがしっかり入っていないので、70点」というように。
自分を管理できるのは、自分だけ。
現状に対する認識が、集中力をアップさせます。
「宣言効果」を活用する
スポーツ選手が大会前にビッグマウスになることがあります。
※ビッグマウスとは、大言を吐くこと。
これは、目標を口に出して言うことで、集中力を高めているんですよね。
これを「宣言効果」と言います。
第三者に目標を言うことで、曖昧(あいまい)な「頭の中の目標」がハッキリと形になって、「絶対に◯◯をしなければならない」と自分自身にプレッシャーがかかります。
プレッシャーがかかった状態は、集中力が高まっているとき。
要は、集中力をアップさせるために、目標を頭の中だけにしまい込んでおくのではなく、聴覚や視覚からも自分自身に語りかけ、目標をしっかり認識させることが大事だということです。
この宣言効果を使わない手はありません!
ちなみに、宣言する対象は、第三者ではなく、自分自身でも問題はありません。また口に出して言うのではなく、手帳やノートに「書き記す」ことでも宣言効果は得られます。
「私は集中力がありません」と思っている人は、まず目標をハッキリと定めてください。
1番簡単にできる『集中力を維持する方法』は、目標を設定すること。それだけでも集中力は高まってきます。
そして、あなたは、集中し目標に向かって行動する自分に気づくはず!